天穂のサクナヒメを購入してはや2ヶ月が過ぎました。
難易度「低」にも関わらず、米作りの過酷さが脳筋ゲーマー・はちみつを襲い続けており……。
一旦休憩期間を挟んで、再チャレンジし、ついにストーリークリアしました!!!
14年目!
米の格付けは41!!!!
農業難易度も「低」なのに全然格があがらん!!!
米作りは厳しい!!!!
クリア後のネタバレと考察
ここから先はストーリーや各キャラ達の未来に関するネタバレと考察を含みます。
プレイ前、プレイ途中の人は注意してください!
メインストーリー
サクナの両親が死んでいたのは悲しい事でしたが、そこでかいまるが出てくるのはなかなか粋な演出でしたね。
いつも迷子になって迎えに来てもらっていたかいまるが、サクナを迎えに行き、かいまるを帰す為にサクナは両親と別れました。
私はこういう親子の別れに弱いんだよ……
初回クリア時の衝撃
エンドロール後、峠へ戻ったサクナ。
エピローグとして、ミルテたち3人が峠を去った事に衝撃を受けました!!!
なんで帰るの!!??!???
……そう、私はゲームクリアを優先したあまり、祭り前に発生するミルテの問いイベントを見逃していたのです……。これ見ないと、なんで彼女たちが峠を去ったのか全く分からないんだよね
という事で、ミルテの「次に天浮橋が現れたら、麓へ戻るか?ここに残るか?」の問いに答えるキャラ達のイベントを全部見てきました。以下、イベントの内容と私の考察まとめです。
※タイトルはイベント名ではありません。
「寄り道」の項目ではないので、特別なイベント名は付いていませんでした。
きんたの生きる道
【帰る派】
どこかのイベントでミルテが言ってた、「今まで見てきた世界が、この世の全てではない」的な話に感銘を受けていたらしいきんたは、もっと世界を見たいと思い、帰ることを決断。 あと、生死不明な父と姉を探したいらしい。生きてれば会いたいし、死んでたら弔いたいと。 |
【感想】
きんたが一番、麓を恨んでいた感じがあったので、あれもこれもやりたい、と言えるようになったのは、彼自身が生きることに前向きになった証拠ですね。
エピローグできんたは麓へ戻り、伝説の鍛冶師になったそうなので、やり遂げたんだなと胸が熱くなりました。
ゆいの決意
【残る派】
きんたと一緒に峠で暮らせると思ってたのに、きんたは麓へ帰ると言う。恩返しの為にはきんたの傍に居なければならないが、でもゆいは、サクナたちと峠で静かに暮らしたい。 「神様…おらは、恩知らずかなぁ…?」 「…おぬしは悪くなどない。あやつの方が男になったということであろう」 峠に来たばかりのきんたは、ひねくれた悪童だったのに、ゆいを通してみんなと繋がって、彼の道は変わったのだと。 「…おぬしを咎める者などおらぬぞ。よーく考え、心のままに決めるんじゃ」 その夜。 |
【感想】
きんたへの想いと、自分の気持ちとのズレに泣くゆいを慰めるサクナ……
1年目には全く想像できなかった構図です。
「きんたが男になった」と言う分、サクナも大人になったんだなぁ、と、母親気分(笑)で見てました。
きんたとゆいの会話ですが、ゆいを笑顔に出来るのはきんたでしょうから、彼との何かの「約束」によって、ゆいは心の整理を付けたのでしょう。
内容は分かりませんが、後述のミルテ同様、「いつか峠に戻ってくる」といった約束なのではないかと思います。
田右衛門の選択
【残る派】
今さら父の元にも戻れず、元いた山賊も解散してる。麓へ戻っても居場所がない。 田右衛門はヒノエに大満足してる。 このまま峠で稲を育て、サクナを支えながら日々慎ましく生きて、そして死にたい。 |
【感想】
田右衛門は、武家に生まれたのに剣の才もないうえ、争いを好まぬ性格です。実家に戻っても希望ある未来は見えないと判断したのには、全面的に賛成です。
この峠は、田右衛門がたどり着いた安寧の場所なんでしょうね。
麓にそういう場所が無かったのは寂しいことですが。
ミルテの夢
【帰る派】
世界各国を見て回った風景や価値観はベンタニアの人が知らない神の光。(希望とか夢とかいう意味合いかな?) それを、ベンタニアや世界の人に伝えるのが自分の夢。 ヤナトで学んだこと、経験した事を踏まえ、フォロモス教に足りないものを正さなければならない。それが自分の使命。異端者として火あぶりになろうとも、知りたい気持ちや伝えたい気持ちが強く、それを貫くことが、自分の信じる神へと繋がる。 夢を叶えて、絶対ここに戻ってくる。その時は……。 |
【感想】
自分は神様のために旅をしているのに、このままだと自分が神になってしまう。それは本望ではないのに、いつの間にかこの峠に居る事を当たり前と考えていて、我に返ってゾッとした……。
……というミルテの思いから、「帰る・残るをどうするか?」という一連のイベントが始まるわけです。
急に何よ…いいじゃん皆で楽しく暮らそうよ……、と思わなくもないですが、そもそもこの島へ来たのも彼女たちの意思ではありません。
ふいに我に返って、「帰らなきゃ」と考えたのも無理はないのかなと。
ミルテにはミルテの夢があって、それはエピローグで無事に叶っている事が分かります。
気になったのは、「またこの峠に戻ってくる」と言ったことと、最後に「(戻ってきたら)その時は……」と言い終えた2点ですね。
一点目。
天浮橋は滅多に渡れるものではなく、頂の世にある峠に、戻りたいと思って戻ってこれるのでしょうか???
もしかしたら、「死んだら魂となってここに戻ってくる」という意味だったとか??
二点目。
夢を叶えて再会したその時は…と、ミルテは最後まで言いませんでしたが、田右衛門には通じた模様。
という事は、2人はお互いに少なからずそういった感情があって、「言わずとも分かる」という事なのでしょう。
ミルテが残る選択をしたなら、田右衛門と夫婦になっていた可能性かなり高いのでは?
……でもミルテは戻る選択をしたわけですよ。
だとしたら、死者のミルテと豊穣神の田右衛門という夫婦になる可能性もあるということ??
かいまるの故郷
【帰る派】
かいまるについてミルテに、「一緒に連れて帰るのか?」と問うサクナ。 ミルテは、二つの世は簡単に行き来できないのなら、かいまるは自分が生まれた故郷を知るべき…と答える。 峠か麓か、両方知った上で選んで欲しいのだと。 サクナ自身、親を知らずに育ち、島に来てやっと自分のルーツを知るとこができた。だからこそ、かいまるが自分の生い立ちを知る重みは理解出来る。 「ただ、少し寂しいがな」 そう答えるサクナに、ミルテはみんなの騒がしい声を聞きながら笑った。 「同じ家に帰れるのは、幸せですね」 |
【感想】
かいまるの意思は特になく、ミルテの判断という感じでしたね。
ミルテの意見は、サクナ同様、私も理解できるんだけど、ここまでいろんな事があって、みんなで乗り越えてきた中で、かいまるだけ何の意志も無いってことありますかね??
終盤は少し喋れるようにもなってたし、自分の意思でサクナを迎えにも行きました。
エピローグでかいまるは幸せに暮らしたようですが、結果論だな~という気もしないでもないです。
イベントの発生方法
祭りを行う前に、きんたと和尚や、ゆいの正体イベントは一通り終わらせてください。家に帰ってきたタイミングでミルテの問いイベントが発生します。
問いイベントが発生したら、あとはマップと峠を行ったり来たりすれば基本的に自動でイベントが始まります。
なかなかイベントが発生しない時は、以下の三つを試してみてください。
① ワールドマップに出てすぐ帰る ② どこかのステージをクリアして帰る ③ 夕食後に家を出てみる |
これらのイベント全部見てやっと、サクナの最終決戦が報われたなぁと思いました。
みんながみんな、それぞれの葛藤や決意を胸にして決断したこと。
サクナがそれを「寂しい」と言いながらも、全て受け入れて見送ったこと。
3人との別れがあると知っていて、それでも命を懸けて強敵に立ち向かったこと。
本当にサクナは成長したよ……タマ爺になった気分だわ。
そりゃ安心仕切って多少はぼーっとするよな~
そのままボケてしまわないで欲しいけども(笑)
最終考察
「その後もずっとみんなで仲良く暮らしました。めでたしめでたし。」
……とならなかった所に、このサクナヒメというゲームの奥深さを感じました。
サクナはあの峠で数百年、コメを作って麓の世界を豊かにするのでしょう。
ところで、サクナは結婚するのかな???
両親亡くなってて兄弟もいないし、豊穣神の血筋(?)絶えそう。
そしたら麓が飢えちゃう。
…………豊穣神になった田右衛門と、ミルテが夫婦になれば…………?
イベントムービーもう一度見たい
ムービー集みたいなのが無いので、イベントは一度見たら二度と見れないんですよね
タマ爺を打ち直す決意をしたところとか、お別れ回避のシーンなんて、何度でも見たいのに~~~
以上、天穂のサクナヒメのクリア記念に、登場人物たちの未来と、それに対する考察なんかをまとめてみました。
さすが話題作となっただけあって、大変面白かったです!!
ありがとうございました!
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