2023年、SexyZone松島聡の初の個展「コ。展」が開催されました。
スケジュール的に現地へは行かれなかったのですが、まさかの松島聡の解説付き配信が決定!
聡ちゃんの思いのこもったナビゲートと共に作品を見れる機会が与えられたわけです!
という事で、配信を見ながらメモした感想や考察などをまとめました。
※作品の画像は一切ありません。作品紹介文も、私が要約したものになります。▼公式サイトはこちら▼
- 光と影
- =(イコール)
- 箸にも棒にも
- ウイルス
- いばらの道
- 華花(はなはな)
- 理想の強さ
- おはよう
- 深淵からこんにちは
- 夢占い
- だれ?
- 未来
- オペ
- シャレコウベ
- Draw your Life
- 黒い入口と白い出口
- カラフル部屋
- 終わりに
光と影
白いマネキンと黒いマネキンが背中合わせに配置され、その頭上には白と黒の薔薇の造花がたくさん吊り下げられている。※作品紹介文 要約
光と影、陽と陰、善と悪。単純に対極化するのはどうなの?見えていない部分にこそ真実があるのかもしれない。 自分なりの答えを探したい。 |
※松島聡の解説
(以下、箇条書きは解説部分です)
・来場者全員に、一発目に見て欲しいメイン作品。マネキンアートをすると決める前から表現したかったこと。
・伝えたいことベスト3に入るので、一番に置いた。
・気持ちが沈んでいる時に創作したくなる。
・白黒薔薇は、生花と悩んだが、展示中に枯れてもいけないので「枯れないもの」として造花にした。
・何にも染まれない黒色と、何にもなれる白色。白になれるようにしようと、今回モノクロ個展にした。
松島くんの解説で「何にもなれない黒と何にもなれる白」というフレーズがこの後何度も出てくるのを聞いてから再度この作品を見ると、これは彼の「コンプレックスの象徴」だったのかも
=(イコール)
大小様々な安全ピンが頭に乗せられたマネキン。協調性や客観性は、他人を心の真ん中に置いて考えられる強さや優しさなのかも。 人間関係における思いやりと辛抱強さは同じ武器なんだと気付いたら、もっと素直に笑えるよね。 |
・安全ピンは、「繋ぎ止めるもの」と「変化に気付ける鋭さ」を表した。
協調性や客観性というところに、佐藤勝利の存在がチラついた。勝利くん自身がインタビューで「昔は何事も客観的に見てた」的なこと言ってた気がするので。
箸にも棒にも
頭に、黒い箸がバランスゲームの如く積み上げられたマネキン。誰かの役に立てなくても、自分のためにはなる。少なくとも、個性を探す助けにはなる。 そんな風に、自分を認めてもいい。 |
・箸にも棒にもかからない、なんて事はないと思っているところから着想を得た。
・箸には接着剤を使っていない。一本一本の積み重ね。
・(箸以外の)結束バンドの装飾は、「縛り」を表現している。「ポジティブもネガティブの積み重ね」を繋げていける
・一度壊れてしまい、展示品は2作目。1作目のバラバラになった箸たちを写真に撮ってパネル展示にした。
「人の役に立つこと」が美徳とされてる世の中で、「自分の役に立つならいいじゃない。行動した事に意味があるんだよ」と、どんな結果も肯定しようとする姿勢が見えた
ウイルス
モコモコの白い綿の塊に、黒い塊がへばりついている作品。マネキンの顔は見えないので、シンプルに綿の塊か、マネキンの胴体を使っているのかは不明。
WEST.の桐山はこの作品が印象に残ったとブログで語っていた。
言葉は目に見えないウイルスと同じように伝染する。たった一言でも自分を侵食する。 だからこそ、言葉を大切にしたい。誰かの応援ができるように。 |
・作品として分かりやすくするために黒色を侵食のイメージで使ったが、「黒色=悪いもの」という固定概念は持って欲しくない。
・白い綿は、ファンシーボンボン、という素材。
言葉に敏感で、一言の重みを知っている聡ちゃんだからこその作品。「ウイルス」というタイトルも秀逸
「黒=悪い、ではない」というコメントが、このあと響いて来るんだけど、意図的な解説だとしたらすごいなと思う。
いばらの道
ゴツゴツした巨大壁画。足元にはいろんな方向を向いたマネキンが転がっている。
成し遂げたい事があるなら覚悟が必要。 「らしさ」は言い訳ではなく、相棒。 前に進む覚悟と責任感を最後で貫き通そうとした人の記憶。 |
・人生は山あり谷あり、を表現。
・素材は、アクリルアイスやガラスカラーサンド、モデリングペーストなどを使用。
・今までの自分の経験を表したもの。
・コ。展では。「“らしく“あるコと」を意図的に言葉にしているが、この作品は唯一、「らしさ、は言い訳じゃない」と書いた。こう表現した意味を考えてもらえたら嬉しい。
「らしさ、は言い訳では無い」の意味
「意味を考えて欲しい」と言われたので、考えてみます!💪(`・ω・´💪)
そもそもこのコ。展は、「自分らしさ」や「自分らしくあること」を何度でも伝えてくる構成になってます。
でも、この作品で「言い訳にはするな」と釘を刺してきたわけです。
その理由を私は、「個性とワガママは別物」と解釈しました。
「これが俺の個性だ」とか「これが私らしさよ」と開き直って他人を傷つけたり、「自分の“らしさ“を他人に強要すること」はダメだよ、と伝えたかったのではないかと思いました。
最近、多様性という言葉を都合よく使って好き勝手振る舞う人が増えている印象です。
人の数だけ個性は存在しますが、それを盾にして自分勝手に身を守るのではなく、共に歩み成長する相棒として「らしさ」を追求して欲しいと彼は願っているのかなと考えました。
華花(はなはな)
壁画作品。2枚の対になる、立体の花柄が描かれた壁画。
形や色が違っても、魅力や才能がある。 華やかな花が咲くことを願ってる。 |
・ステージ上から見た光景。
・「人の価値」を表現したかった。
・完璧でなくても良い、未完成でも輝き続けて欲しい。
ステージ上から見た、という事は、花=ファンという事なのだと思われる。いろんな悩みや苦しみを抱える私たちファンに向けた応援メッセージなのかも
理想の強さ
細長く尖った白黒の葉っぱを被ったマネキン。騒音の中で踊るのは楽しい?心のままに踊る瞬間が一番自分らしいと勇気をもらえる。 芯のある人、自立した人にもトゲは内外に刺さってる。 そんな人に憧れて自分らしさを求めたい。 |
・素材が湿気で変形してしまって大変だった。(頭の葉っぱがしなしなしてしまった)
・かつて弱かった自分が、理想と思っている人がいて、そういう人を思いうかべて作った。
ふまけんみを感じた。どちらかと言えば風磨ぽい。 あえて深く語らないけども。
おはよう
ボサボサ頭に、花の形に折った英字新聞を装飾されているマネキン。7月制作で七夕をの装飾で見かける網飾りを取り入れている。
朝から暗いニュースは嫌だね。明るいニュースが増えるといいな。 |
・網飾り=幸せをからめとる。
・SNSに多いネガティブ情報を朝から浴びる様子。
日常的にエゴサしまくってる聡ちゃんの朝、って感じ。
深淵からこんにちは
壁に貼られたいくつかのパネルから、黒と白の毛糸がそれぞれ垂れさがっており、毛糸はフロアを伝って足元まで転がっている。理由のない孤独感、得体の知みない絶望感、自分が自分でなくなっていく感覚。 それでももう一度、掴みたい希望をに手をのばしてもがいてみよう。 ゆっくり深呼吸して、まず一歩を。 |
・白と黒の毛糸を800個使った大作。白と黒の配分にもこだわりがある。
・メンタルが落ちている時に作ったもの。
・毛糸は、「人の神経」と、「どん底から這い上がる時に体にまとわりつく“何か“」
一番エグイなと思った作品 。日常で今もなおメンタルがヘドロ沼に落ちる聡ちゃんが心配だし、そこから浮上する際にへばりつく水や泥には「ドス黒いナニカ」を想像してしまう。
ある意味、「松島聡のメンタル世界」なのかも
夢占い
作品自体は持って来れなかったとの事で、写真展示となっていた。実際に松島くんが見た夢に出てきた女性。
「銀色の女性に白蛇が巻きついてる」作品となっている。
不思議な夢を見て調べたら、良いことも悪いことも出てきた。でも、良いことだけ信じることにした。 時には、都合のいい生き方をしたっていい。 |
・静岡の神社に蛇を祀る場所があり、そこへ行った後に見た夢なので、なにか関連があるのかな?と思ってる。
私も夢占いは調べるタイプだけど、案外「良いことだけ信じる」って難しいよなぁ、と思いながら見てた。
聡ちゃんが、ポジティブなものを積極的に拾いあげようとする思考回路になれてるなら、ファンとしては安心😊
だれ?
キラキラの素材で覆われたマネキンと、仮面の2つの展示品。TPOに合め自分は、結局だれ? それも自分でいい。でも仮面を外せる自分も探してあげよう。 鏡に映る自分らしさに、ごほうびを。 |
・ビジューという鏡ぽい破片でコーティングしている。
・フィルターを通して会話するのは優しさのひとつ。
・照明のアイディアはスタッフさんから。
・100%自分らしく、仮面を外せる時間ってどのくらいなんだろう。
こちらもふまけんっぽさを感じた。どちらかと言うと健人ぽい。聡ちゃん自身の事でもあるのだろうが、「何千枚も持ってる仮面が、たまには剥がれればいいのに」という感じだろうか。
未来
ウェディングベールみたいな長い布を纏ったマネキン。社会という空は今日も大荒れ。それでも人は、「信じる」ことを最強の力(武器)にして戦い続けてる。 |
・幼い頃、姉とよく遊んで使っていたプラ板を加工してマネキン頭部を飾った。プラ板は波打つ形で、何枚も重ねた。
・長い布には模様が入っていて、吉祥文様を使っている。
・布やプラ板は、風や波に抵抗する人、を表現した。
吉祥文様:縁起の良い模様
使われている文様と意味
流水文様「厄を流す=魔よけ」
青海波文様「未来永劫、平和な暮らしへの願い」
荒れてる空やそれに抗う人を表すには、綺麗で穏やかな作品だなと思った。
オペ
顔に数字や英単語が描かれたマネキン。僕が歩いてきた道は、僕の足で歩いてきた道。 過去の足跡に面白いものがあると気付いたらから、振り返るのは悪いことじゃない。 過去の足跡は消せないけど、リボンをつけたり真珠を飾ったりして新しい形にできるのも自分らしさなんだ。 |
・どんな過去でも自分であり、松島聡の歩んできた道を表した。
・「僕」という一人称を唯一使った作品。
・人生で大切にしてきたもの順に番号を振った。
番号と単語
配信なので細かいところまで全ては見えませんでしたが、確認できた番号と単語、関連単語を書いておきます。
①childfood(子供時代)
関連:education(教育)
②past(過去)
③living environment(生きる環境)
関連:school、workplace、conflict(戦い?)
④ present(現在)
⑤future(未来)
関連:hope
⑥ desperate(絶望的、死に物狂い?)
※ disparate(本質的に異なる)の見間違いかもしれない。
その他:マネキンの頭のてっぺんに大きく「Thought」
シャレコウベ
ブラックライト的なものを当てると、マネキンと壁に絵が映し出される演出。終わらない挑戦を一緒にEnjoyしよう! 眩い光を浴びて!! |
・ビスやセクベアの絵が壁に描いてある。
・公開前に見に来た佐藤勝利やキスマイの千賀に、照明の時間(照らす長さ)についてアドバイスをもらった。
エンターテインメントエリアかな、という感じ。遊び心があって、絵を描くのが好きな聡ちゃんの落書き帳みたいで可愛い
Draw your Life
顔を筆で覆い、頭に絵の具パレットを乗せたマネキン。人生はアート。誰かが決めた色だけではなく、自分らしさで描こう。 世界で一つだけの絵=あなたらしい愛すべき「コ。」を。 |
・あなたにしか作れないアート(人生)を!というストレートな気持ちで作った。
シンプルで分かりやすいテーマだった。空を見上げて聡ちゃんを思い浮かべる人は、空を緑色に塗ってるかもしれないね
黒い入口と白い出口
コ。展の入口の扉は黒色、出口の扉は白色。来場者は設置されたポストに自分の「コ。」を投函できた。
・この白い扉を出たら、あとはあなたの「コ。」
・あなたの「コ。」はなんですか?
現地に行ってないので分からないけど、みなさんは自身の「コ。」を聡ちゃんに伝えたんでしょうか?
カラフル部屋
最後は唯一のカラフルなスペース。作品の展示ではなく、松島聡の心の変化を感じるエリア、という感じ。
履き古したデニムパンツで作った試作品や、ビスの絵のクッション、アトリエて使ってたエプロン、セクゾのぬいぐるみ(5人)やうちわなどのグッズが置いてある。
窓ガラスには、マリウス葉卒業旅行で行った長野県白馬村の風景写真。
(古いデニムで作った試作品について) 再生から生まれる新たな輝きがあると証明したくて。 |
・何色にも染まれなかった黒色の松島聡が、カラフルな表現ができるようになったという、成長のエリア。
休養から復帰して「再生した松島聡」の新たな輝きを信じてる。
LUCAS(リュカ)
カラフルに彩られ飾られたマネキン。
・フランス語で「光をもたらす」という意味。
・いつも応援してくれる家族や友人、ファンを思い浮かべて作った。全てが自分の宝物。
LUCASの文字やマネキンの装飾が基本的にセクゾカラー。
緑髪にオレンジ色髪飾りに聡マリみを感じた。
終わりに
配信の最終インタビューで特に印象に残った言葉を共有します。・人と違うことは武器かもしれない ・暗さの中にも美学がある ・「自分らしさ」を追求するコ。展 |
黒の美学
先程から何度か述べていた感想が、ここでガツンと来たわけです。
松島くんは配信の中で何度か、自分は「何にもなれない黒色」だったと話していました。
けれど、ウイルスの解説で「黒=悪ではない」とも言いました。
そして最後、「暗さの中にも美学がある」と語ったのです。
ここまでの解説コメントが意図的なのかどうか分かりません。 しかし、松島くんが「何にもなれない黒色の自分」を否定的に捉えて多くの作品を生み出したにもかかわらず、「黒を否定しないで欲しい」とメッセージを送り、「黒色にもプライドがある」と締めくくったように思えます。 |
このコ。展は、「自分らしさ」を見失って一度は力尽きてなお、覚悟とプライドをもって復活した彼の宣戦布告とも言えるのかもしれません。
素晴らしい作品たちを見せてくれてありがとう〜!!
▼KinKiファンの私がセクゾ沼に落ちた話▼
沼に引きずり込んだのは、松島聡でした( 。^U^)